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Wi-Fiを使った新たな挑戦! 平仮名“みまもり”に込めた思いとは【沖縄電力㈱・上原康志氏】 | ResorTech Okinawa
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概要

システム・サービス名
Wi-Fiルーター置くだけ AIみまもり・AI留守番サービス
内容
Wi-Fiルーターを設置するだけで、対象者が家にいるのか、出掛けているのかを依頼者に通知
対象者
高齢の親が遠方で暮らす世帯、子供を持つ世帯、女性の一人暮らしなど

ここがResorTech!!

  • Wi-Fiでのみまもりによって、暮らす人々が便利で快適、安心安全に

  • みまもりシステムで「孤独死のリスク軽減」という社会課題の解決を

  • 「地域とともに、地域のために」のスローガンを掲げる沖縄電力㈱から発信するテクノロジー

自宅や職場、カフェなどで、日々広く利用されているWi-Fi(ワイファイ)。20年以上も前に誕生したWi-Fiは、着実に進化を遂げ、通信環境下では必要な存在となりました。

Wi-Fiはパソコンやプリンタなどのネットワーク対応端末にルーターを使って無線接続で使用することが主ですが、今回、「地域とともに、地域のために」のコーポレートスローガンを掲げる「沖縄電力株式会社」が新たな可能性に挑戦しています。Wi-Fiを使った、新たな挑戦について探ってきました。

今回、お話を伺ったのは、沖縄電力株式会社 企画本部 事業開発部 新規事業開発グループの上原康志氏。新しいビジネスを検討し、立ち上げる部署で、ITイノベーションや不動産事業、海外事業、投資などを中心に取り組んでいます。

今回、同部署が実証実験を行いながら開発を進めているのが、「Wi-Fiルーター置くだけ AIみまもり・AI留守番サービス」。家庭内によくあるWi-Fiルーターを設置するだけで、対象者が家にいるのか、出掛けているのか、寝ているのかを依頼者に通知してくれるシステムです。商品名自体はまだありませんが、「新しいみまもりサービス」をコンセプトに進めるとのことです。

今回のサービスを検討するに至った経緯とは

沖縄電力を代表企業とするコンソーシアム(OriginWirelessJapan株式会社、ジャパンインテグレーション株式会社、株式会社インスパイア)は、米国メリーランド大学発ベンチャー企業であるOriginWireless Incが所有する特許技術を活用した事業の検討を2019年12月に開始しました。

そこで、「豊かな暮らしを実現するサービス」を企画検討するため、社内アンケート調査を実施したところ、「子供の帰宅が気になる」世帯が80%、「離れて暮らす親が気になる」世帯が85%を占める結果となりました。

沖縄県においては、一人暮らしの高齢者や共働き世帯の増加等の社会環境の変化を背景に、安心・安全に対するニーズが高まっていたのです。

沖縄電力では、生活サポート企業として、これらのニーズ・課題に対して応えていきたいと考え、家庭に普及しているWi-Fi電波で室内の人の動きを検知できるOriginWireless社の特許技術を使って、社会が抱えている課題解決に繋がる新しい見守りサービスが作れないかと思ったのが始まりです。

「多くの世帯の問題解消に繋がれば」という思いから低コストへ

従来の見守りシステムで用いられるのはカメラやセンサー、ウェアラブルデバイスが主で、「カメラだと監視されているようだ」「ウェアラブルの装着で活動が制限される」という負担の声もあるようです。この検知システムだと、どんな格好でも問題ないので、プライバシーがしっかり守られ、ウェアラブルデバイスを付ける煩わしさや、見られている(監視されている)というストレスの軽減に繋がるという声も上がっているとのこと。

また、従来のシステムだと初期コストやランニングコストなど、多くの出費がかさんでしまいます。このシステムを「手軽に見守りに活用してほしい」という思いからコストを大きく抑えることに。ネット環境は必要になりますが、機器も含めた毎月定額での提供を予定しています。利用していただくことで「多くの世帯の問題解消に繋がれば」という強い思いから低コストで提供できるようにしたいそうです。

また、沖縄の高齢化率(65歳以上)は22%と高い水準にあり、高齢者単独世帯も増加傾向にあるので、行政と一緒に地域住民をケアすることで、孤独死という問題も軽減できる可能性も考えられています。

実証実験を進めるなかで、新たな発見も

今回は、高齢の親が遠方で暮らす世帯や子供を持つ世帯、女性の一人暮らしなど30世帯を対象に実証実験を行いました。当初は、「家の中での動きがあるなしを全て通知」することを主目的として進めていましたが、実験利用者から「1日70件超も通知が来て、あまりにも多い」と意見を頂いたことも。ちょっと庭に出て家の中に戻る場合でも、通知が届いていたので、頻度をどこまで減らすかなど、現場のニーズに応えながら試行錯誤を行ってきたそうです。また、AIの技術を用いて、外出しているのかなど、日常の生活パターンを見ながら、学習させています。

実証実験で新たに見えてきたのは、高齢の親が遠方で暮らす世帯と、子供を持つ世帯の通知に求める“質”の違いでした。離れて暮らす親は、普段どういう生活をしているのか分からない世帯がほとんど。なので、元気ということが通知されれば満足だそう。一方、子供を持つ世帯は、ある程度の生活リズムが見えているので、帰ってきた通知でも、それが本人なのかという不安が拭いきれないといいます。また、長男なのか次男なのかということも分かればという要望も上がっていて、今後の開発の課題として掲げています。

システムの特徴を活かして新たな可能性へ

このシステムの特徴は、人が寝て呼吸をしている動きでも感知できること。呼吸をする際の胸の動きは1cm~2cmと、わずかに動くそうですが、そのような小さな動きも検知できるほど、高性能なシステムです。人間よりも小さなペットの動きも検出可能なので、用途によっては、ペットの見守りとして用いることも可能かもしれません。また、家の中にいるのが確実に分かるシステムなので、宅配業者が有効活用すれば、効率的な配達にも応用可能ではないかと考えているそうです。

見守りではなく、平仮名“みまもり”に込めた思いとは

モノを設置して通知するサービスは、世の中に多くありますが、高齢の親が遠方で暮らす世帯に関しては「見ているだけで(家族が)守ってあげられていない」と感じているそうです。

今回の実証実験では、普段より早く起きた親に対し、息子が気になって電話をかけるなど、「親とのコミュニケーションが増えた」というおもしろい結果も得られました。普段どういう生活をしているのかを今まで把握していなかった息子が今回の実験で、頻繁に連絡取り合うようになったそうです。

心配なら声掛けし、家にこもっている期間が長いと感じたら外に連れ出すなど、このシステムをきっかけに新しいコミュニケーションが生まれているそう。商品化の際は、通知だけでなく、コミュニケーションを促進させるようなコンテンツも1つのサービスにしたいと考えているということでした。

システム名は、あえて“みまもり”と平仮名に。「漢字の『見守り』は、見て、守るだけというイメージ。私たちが追及するのは、システムを通して会話が生まれ、コミュニケーションを促進する新しい“みまもり”です。親や子に寄り添う、新しい“みまもり”の定義を造っていきたい。ルーターを置くだけで、監視されず、制限されず、見まもられる側に優しいだけでなく、見まもる側にも安価で安心を担保できればと思います。また、これを県内のサービスに留まらず、県外や海外にもサービスを展開していきたいです」と思いは膨らみます。

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