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英語教育のDXで生徒の言語習得と先生の授業負担をサポート | ResorTech Okinawa
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概要

システム・サービス名
World Classroom(ワールド・クラスルーム)
内容
海外の生徒とのオンライン国際交流・英語学習プラットフォーム。AIや自動翻訳技術を活用し、生徒の言語習得をサポートすると共に、学習の進捗管理や自動評価システムで教員の負担軽減を実現。
対象者
中学校、高校での英語教育
2020年度以降、学習指導要領改訂によって英語(外国語)教育に大きな変更が加えられ、中学校や高校では、英語の知識力だけでなく、“使う力”の必要性が高まりつつある。
一方、教育現場には課題も多く、教員の負担も増加傾向にある中、そうした教育に取り組まなければならない状況に置かれている。
HelloWorld株式会社は、こうした学校教育現場の課題解決のため、国際交流・英語学習プラットフォーム「World Classroom」を開発。英作文や発音練習を行う「My Work」、プレゼンテーション動画をクラス内で共有できる「My Classroom」、オンラインで海外の同世代の生徒と交流する「World Classroom」の3つから構成されている。
生徒の自主性と「英語を使う力」を高め、教員の負担軽減にもつながると期待される「World Classroom」。こちらのツールを開発したHelloWorld株式会社の共同創業者兼取締役COO・冨田啓輔(とみだ・けいすけ)氏、システム開発に携わった登川仁至(のぼりかわ・ひとし)氏、さらに、実証実験を行った那覇市松島中学校の宮里征吾(みやざと・せいご)先生、生徒の山内美空(やまうち・みそら)さんにもWorld Classroomを実際に使用しての感想を伺った。

コロナ禍でも子供たちに国際交流の機会を

共同創業者兼取締役COO・冨田啓輔氏

HelloWorld株式会社-共同創業者兼取締役COO・冨田啓輔氏(以下、敬称略):弊社は【世界中1カ国ずつに友達がいることを当たり前に】という思いの下、多様性のある社会の実現を目指して2020年に設立しました。語学をその目標実現のためのツールと捉え、「まちなか留学」と「World Classroom」の2つの柱で事業を展開しています。

冨田:「まちなか留学」は日本人の生徒が日本在住の外国人宅に週末ホームステイをするマッチングサービス。国内にいながら疑似的に留学体験ができるサービスで、現在は沖縄と関東で展開しています。「留学したいがいきなりは不安」「金銭的な問題で留学が難しい」という生徒側の悩み、「なかなか友達ができない」「日本社会との接点が少ない」というホストファミリー側の悩み、双方を解決する糸口になればという思いでスタートしました。非常に好評で、利用した生徒からは「もう一回利用したい」「違う国の方の家にも行ってみたい」という声を多くいただいています。また、ホストファミリー側からも「自国の文化を知ってもらう良い機会になった」「一緒に料理をしたり伝統的な遊びをしたり、とても楽しかった」「日常で日本の子供たちと接することはあまりないので良い体験だった」と、多くの笑顔に接することができました。

冨田:昨今のコロナ禍で「まちなか留学」の実施は難しくなってしまいましたが、子供たちの国際交流の場を失いたくなくて試行錯誤していました。

冨田:教育現場に目を向けると、「英語を使う力」を学べる場を提供できず、先生方にかかる負荷が大きいことが課題になっていました。ITの力を活用することで国際交流の機会を創出し、英語学習のサポートをすることで先生方の負担も軽減もできるのではないかと考え、「World Classroom」の開発に着手しようと思い立ったんです。

冨田:「World Classroom」は生徒のスピーキングの練習を自動採点し、練習した成果を実際に海外の同世代の生徒と繋ぎ交流ができるオンライン国際交流ツール。ツールを使っていくつかのステップで英語を学習し、最終的には海外の学生とオンラインでつなぎ、英語でコミュニケーションをとってもらいます。

音声認識技術でネイティブの発音をマスター

冨田:「World Classroom」は学習の進行に合わせて3つのステップがあります。第一段階は、音声認識技術を用いたスピーキング練習ができる「My Work(マイ・ワーク)」です。

冨田:自己紹介や地域の文化など、海外の生徒にプレゼンしたい内容を英文で作成すると、AIがネイティブの発音で読み上げます。その音声を聴きながらスピーキングを練習するのですが、「My Work」の特徴は、文法の自動添削機能が追加されている点。先生が生徒の作成した英文を逐一チェックすることには限界があります。そこで、ITの力で自動添削を行うことで、より生徒が正しい文章を正しい発音で学習することができるようになります。

修正箇所と修正案が表示される

冨田:スピーキングの正確性についてもシステムが自動で採点します。正しく発音できなかったり、間違ったりした部分は可視化し、簡単に振り返れるようにデザインしました。

左側の英作文を読み上げると右側に誤った発音箇所が赤字で表示される
正しい発音ができたかどうかを自動で採点

冨田:過去の練習回数や成績をグラフ化することで、生徒は正しい発音と自分の成長を確認しながら反復練習し、リスニング力とスピーキング力を同時に身に付けていくことができます。

練習成果の可視化で生徒の意欲が向上

冨田:英作文やスピーキングに関し、先生方の「授業で教えた単語や熟語がきちんと使われているかをチェックしたい」という意見を反映した機能があります。追加したのは、ターゲットとする英単語が文章中にどれだけ入っているか自動で判断する「単語・熟語活用判定機能」。先生のチェックの負担を軽減することができました。

練習の成果をクラスで共有して相互学習に活用

冨田:第二段階は、スピーキング(プレゼンテーション)の様子を動画で撮影し、プラットフォーム上で共有できる「My Classroom(マイ・クラスルーム)」です。

冨田:スピーキングの様子を客観的に見ることで、より相手に伝わるよう工夫することができます。他の生徒の動画を見ることで、良い点を参考にし、改善できる点を出し合うといった相互学習の機能も持たせています。

黙っているとシーサーに怒られる!?

冨田:最終の第三ステップ「World Classroom(ワールド・クラスルーム)」では、これまでのステップで習得したスキルを発揮し、いよいよ海外の生徒との交流を行います。オンラインで海外の教室とつなぎ、1対1、または少人数同士のルームを開設し、英語でコミュニケーションを取ることで、生きた英語に触れると共に、学習意欲の向上も図れます。

冨田:事前に準備した英作文をプレゼンするのですが、外国の方と接する機会がなかったことが原因なのか、モジモジして話せない生徒が多かったんです。そこで、コミュニケーションをサポートする必要性を感じて開発したのが、AIファシリテーター()の「AIシーサー」です。

冨田:AIシーサーは生徒がどれだけ話したか分析し、会話量に応じて自動でコメントを流してコミュニケーションを促す機能です。「World Classroom」をスタートすると、まず「さぁ、始まるよ!ワクワクするね!」と表示、沈黙が長いと「早くしゃべれよー」と言われてしまいます(笑)。

※ファシリテーター=会議などで列席者に発言を促すほか、議論がスムーズに進行するよう支援する人物

教育現場の状況を把握するため、何度も学校に足を運んで開発

エンジニア・登川仁至氏

HelloWorld株式会社-エンジニア・登川仁至氏(以下、敬称略):「World Classroom」の開発・改修で最も大変だったのは、教育現場の状況を把握すること。基本的には先生方からのヒアリングで開発を進めたのですが、何度も会話を重ね、時には学校に行って授業を見せてもらいました。

登川:口頭のやりとりだけではイメージすることは難しく、実際に使ってみて初めてわかることもあります。じっくりと話を聞くことはもちろんですが、その都度システムに反映し、使っていただき、再び改修という作業が必要で、開発のスピード感はかなり意識しました。生徒の学習状況や進捗を確認できる機能は、先生方のリクエストで誕生したものです。

生徒の学習の進捗を一覧で確認できる機能も好評

言葉が通じた瞬間、学んだ成果を実感し自信が持てる

松島中学校2年生・山内美空さん

山内美空さん(以下、敬称略):「World Classroom」で台湾のJhangshu International Creative Technical High Schoolの生徒と交流しました。海外の方と接するのは初めてだったんですが、簡単な単語だけでもコミュニケーションが取れたので自信になりました。終わったら名残惜しくなってしまって、もう少し話したいと感じました。

山内:同い年だったので、大人と話すより気持ちが楽でした。将来は海外に行き、海外の方と英語で交流したいと思っているので、貴重な経験でした。会話のキャッチボールもでき、今まで学んできたこと、やってきたことが無駄ではなかったんだと思えて、とてもうれしかったです。

山内:My Workで自己紹介の英文を作成したんですが、文法の添削機能で、「間違いではないが“THE”を付けるとより良い文章になる」と指摘がありました。こういった、教科書を読むだけでは分からず、日常的に英語を使っていかなけかれば気付きにくいポイントをAIが判断・指摘してくれるので、とても良い機能だと思いました。先生方の作業も軽くなると思います。各学校で生徒一人一人がパソコンやタブレット端末を使える今だからこそ、いろいろな学校で導入してほしいと感じます。

学習成果の数値化は教員の負担軽減にもつながる

松島中学校・宮里征吾先生

宮里征吾先生(以下、敬称略):1クラスに数十人という現在のクラス体制の中では、個別の指導は難しい状況です。例えば、生徒全員から質問が出た場合、一人で対応するには無理があります。そこにITの力を借りられないかと思っていました。特に、「My Work」は音声認識技術で正しい発音をAIが読み上げ、発音の採点機能もあるので、生徒が主体的に勉強を進められてとても良いですね。

宮里:生徒たちが海外交流をしている様子を見て、コミュニケーションを取ること自体に楽しさを感じてくれていることが伝わってきました。その感動があるから、より英語を学びたいという意欲が湧いてくる。感動を味わってもらうことは非常に重要なこと。英語が苦手だと感じている子の意識を変えるきっかけになるかもしれません。

宮里:また、新学習指導要領には生徒が主体的に学習に取り組む態度を評価することも盛り込まれていますが、これには生徒たちの日々の学習状況の記録が不可欠です。「My Work」では、各生徒のログイン回数や成績が随時記録されるので、学習の進捗状況を継続的に把握することができ、評価材料とすることができるはずです。

宮里:「World Classroom」は、生徒の学習意欲を高め、教員の大きな負担軽減にもつながるのではないかと期待しています。

「世界中1カ国ずつに友達がいる」を実現

冨田:今回の実証実験で、生徒たちの生き生きとした表情や先生方が手応えを感じておられるのを目の当たりにし、「World Classroom」で正しい文法や発音の習得だけでなく、コミュニケーション力も身に付く質の高い英語教育が実現できると確信できました。音声認識技術や自動添削機能などにITを活用することで、先生方の負担の軽減につながることが明確になった点も大きな収穫でした。

冨田:【世界中1カ国ずつに友達がいることを当たり前に】という私たちの思いを実現するためにはもちろん、先生方や生徒の皆さんをしっかりとサポートしていくためにも、「World Classroom」をブラッシュアップし、教育現場で選ばれるものにしていきたいと思っています。

【Profile】
「HelloWorld株式会社」
代表:代表取締役CEO 野中光
住所:沖縄県沖縄市中央1-7-8
電話:050-1743-2566
Email:info@hello-world.city
事業内容:
・オンライン国際交流プラットフォームサービス「WorldClassroom」
・在日外国人宅へのホームビジットサービス「まちなか留学」

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